大切な人へ ~second story~
第6章 私間違ってたの?
「もし最近会ったんなら...
井川は藍野さんのその感じ気付いてると思うよ?」
「うん。私たちがこんなにわかるくらい
美優今つらそうだよ?
2人が付き合う前の失恋した時みたい...」
紗羅の言葉がそのまますぎて痛い...
また同じ人で悩んでる...
「美優...その人のこと、ずっと忘れられないの?」
答えなくても多分わかっちゃうんでしょ?
『うん...ずっと好きだった』
「井川くんはそれ知ってたの?」
『知ってた...それより前からずっと知ってた』
「今もそうなら別れなくちゃだめだよ...」
上田くんがポツンとつぶやいた...
「でも美優も井川くんのこと好きだったよね?」
紗羅は上田くんの言葉に焦ってる
『好きだよ...最低でしょ?2人とも好きなんて』
これで2人にも嫌われちゃったかな...
「...最低なんかじゃないよ
だって美優は苦しんでるじゃない」
紗羅の言葉に涙がこぼれる...
「迷ってるならゆっくり考えたらいいよ...
もしかしたら井川もそう思ってるのかも」
上田くんが優しく微笑んでくれる
「いつでも相談のるからなんでも言って?
藍野さんは俺らの恩人だから」
え?
「そうだよ?美優がいなかったらあの時
別れてたかもしれない...私たちすごく感謝してるから
美優のこと最低なんて絶対思わないから!」
『そんなの忘れてたよ 笑
でも...ありがとう。2人とも大好きだよ』
私は泣きながら笑ってた