大切な人へ ~second story~
第7章 見ちゃった
私はそこまでを見て
ふらふら帰ろうとしてた
グラウンドから離れて行ってたら…
「美優ちゃん久しぶり!
試験も終わったし見に来たの?」
渉くん…
『渉くん今から部活だよね?
終わってからちょっと時間ないかな』
彼のこんな顔見たの初めてだった…
いつもにこにこしてるのに
「…いや今日休もうかな。カフェでも行かない?」
何となくわかった
彼は何かを知ってるのかもって…
『ごめんね…休ませちゃって』
「1日くらい大丈夫だから気にしないで?」
渉くんってやっぱりいい人
彼も私の思ってることわかってるのかな…
『渉くん… あの…
私が行かなかった間で…
何か変わったことはあったんでしょうか』
返事はない 険しい表情で何か考えてる?
『私何かしたかな…』
「いや…俺が見てた中では美優ちゃんは何もしてない」
それは速答だった
『じゃぁ...何かあった?』
渉くんはすごく言いづらそうだった