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大切な人へ ~second story~

第10章 2度目の失恋


その日に紗羅と上田くんと
詩織と翔ちゃんからbirthdayメールが届いた

お母さんは今海外だから行く前に電話があった


みんなのメールを返してると少し元気出てきたよ



先生からは無かったな...



______________



「誕生日おめでとう!」



翌日の千香ちゃんの勉強を終えて家を出ると

先生が声出さないようにってシーってして

待っててくれたの...プレゼントを持って

当日は井川くんといるだろうって思って

メールとかしなかったんだって...

覚えててくれたんだって 今年も 去年も



私はプレゼントを受け取る前に

その場に泣き崩れてしまった...



彼の車内でもなかなか泣き止めなくって

彼はお水を買ってきてくれて

待っててくれた...



明らかにうれし泣きじゃないってわかってる

でも私がそうだからって言ったら

何も言わなかった


また部屋の近くまで送ってくれて

彼は私へのプレゼントを丁寧に開けてくれた


それは少し高級なドリップ式のコーヒー

おいしいから帰って飲んで?って

優しく言ってくれた



彼は私が泣き止んだら

おやすみって言って帰って行った...





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