大切な人へ ~second story~
第13章 目を背けてきたこと
私は井川くんが
好きだったの...?
2年生で知り合って
一緒に過ごして 告白をされて
それでもずっとそばにいてくれた彼
彼に特別な感情を抱いた時...
彼を意識していた瞬間...
その時私はいつも...
彼に晄人さんを重ねていたような__
優しく笑った時
その時の雰囲気
逞しくて温かい体
そして...私を愛してくれたこと
一番初めに重ねたのは...2年生の冬だった
ファミレスで会った彼の雰囲気
瞬間だけど2人が似てるんだって気付いた
晄人さんと初めて結ばれた翌日
井川くんと会ったんだ
私の中は晄人さんを愛する気持ちでいっぱいだった
その後も無意識にそうしてた...?
晄人さんと別れることになって寂しくて
井川くんの優しさに甘えた...
その優しさに私は...
晄人さんを見ていたんだとしたら...
私はなんて酷いことをしてきたんだろう...