大切な人へ ~second story~
第2章 新生活
母に買ってもらったスーツは私もすごく気に入ってるの
シャツも上品にラメが入ってて
スカートは先の方がフワッと揺れるように広がってる
パンツも買ってくれたけど今日はスカートにしよ!
学部が違うけど同じ大学に入れた井川くんと
正面入り口で待ち合わせ
手首には先生からもらった時計をつけてきた
井川くんを選んでからはずっと箱に入れてたけど
もう切り替えるためにも使うことにしたの
でも井川くんちょっと遅い...
「ねぇ ここの入学生?」
「お!可愛い。俺らも同期だからよろしく」
一応同じ1回生なら挨拶はした方がいいよね
そこまでチャラそうじゃないし...
見た目はいたって普通な2人と適当にあいさつをした
「悪い遅くなった。 で...こいつら何?」
後ろから肩を抱かれて見上げると井川くんだった
彼は2人を睨んで低い声で威嚇した...
これが例の虫よけってやつか 笑
彼らは一応井川くんにも挨拶して中に入って行った
「そのスーツ?一緒に買いに行ったってやつ」
『そうなの!綺麗でしょ?母が選んでくれたんだ♪』
浮かれる私によかったじゃんって優しく笑ってくれた
井川くんは私たちのこと知ってるから
その一言でもすごく嬉しかったんだ
「井川くんも似合ってる!カッコイイね相変わらず」
綺麗に着こなている彼は結構目立っていたと思う