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僕たちは、いつか

第2章 日常の変化

今まで紘也に告白する女の子は
山ほどいて、
こんな状況ももう何回目だか分からない。

けれど、紘也がこんなことを言ったのは
初めてだ。

「え、なに急に。
早く行ってあげなよ。」

「行くから、彗も来い。」

「なんでよ、僕が行ったって邪魔でしょう?」

「邪魔じゃねぇから、ほら早く。
あの子、待たせてるから。」

『待たせてるんなら、1人でさっさと行けよ』
なんて思ったけど言葉にはせず
渋々付いて行った。

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