LIFE
第6章 まだ恋は始まらない〜常套句〜
「ひゃぁ!」
「んふ。」
ちょっと睨むような目を向けたけどそんなん可愛いとしか思えないから俺は悪戯をする子どもみたいにそのまま脇腹やヘソのまわりを愛撫した。
「ぁ…んっ…」
切なげな吐息をこぼす。
その吐息がこぼれた口に俺の口をあてる。
触れるだけのを長く…
長く……
くっつけて。
…参った。
本当に参る。
すきで、すきで。
どうしようもない。
綺麗な身体を余すことなく堪能する。
首筋を、鎖骨を、唇で辿っていくともう手はそこを隠すことはなくなっていて。
その手が俺の首に巻きついてきたから胸の奥が苦しいくらいキュッとなる。
……
痛む胸の理由はすぐにわかった。
それは…
初めてされたことだったから。
「和?」
「…お前…さぁ…
もしかして最初からずっと我慢してた?」
「…なんで?」
思い出した。
初めて身体を重ねた日。
伸ばした腕を引っ込めたこいつを不思議に思ったんだ。
「ごめん。ごめんな。」
俺が泣きそうだよ。
「んふ。」
ちょっと睨むような目を向けたけどそんなん可愛いとしか思えないから俺は悪戯をする子どもみたいにそのまま脇腹やヘソのまわりを愛撫した。
「ぁ…んっ…」
切なげな吐息をこぼす。
その吐息がこぼれた口に俺の口をあてる。
触れるだけのを長く…
長く……
くっつけて。
…参った。
本当に参る。
すきで、すきで。
どうしようもない。
綺麗な身体を余すことなく堪能する。
首筋を、鎖骨を、唇で辿っていくともう手はそこを隠すことはなくなっていて。
その手が俺の首に巻きついてきたから胸の奥が苦しいくらいキュッとなる。
……
痛む胸の理由はすぐにわかった。
それは…
初めてされたことだったから。
「和?」
「…お前…さぁ…
もしかして最初からずっと我慢してた?」
「…なんで?」
思い出した。
初めて身体を重ねた日。
伸ばした腕を引っ込めたこいつを不思議に思ったんだ。
「ごめん。ごめんな。」
俺が泣きそうだよ。