LIFE
第6章 まだ恋は始まらない〜常套句〜
俺の頬を優しく撫でる手。
「どうしたの?」
「俺、ダメだね。ダメだったね。」
「和?もう!どうした?
だって俺が最初に溺れたんだからしょうがないよ。
和が悪いとか…ない。」
「…雅紀…。」
優しく撫でる手はそのまま。
「俺…今、こうして和に抱きついてるよ?
信じられない。
…すごく幸せ。」
そう言うと雅紀はまた俺の首に腕を絡ませるとすりすりとする頬ずり。
少し気持ちが落ち着いた俺は雅紀の目を覗いた。
その黒目の大きい瞳には俺が映ってる。
雅紀は、?ん?、って、俺を不思議そうに見つめて柔らかい微笑みを浮かべる。
そしてキスをくれた。
俺がしたみたいに触れるだけのキス。
「和?俺ね、好きになったらダメって思ってた。
好きになるから自分から抱きつくのもダメって、自分で決めて。」
「…うん。」
「それが、今、和が“好き”って言ってくれて…
俺も“好き”って言えて…。」
「…うん。」
「こうして抱きついてる。」
「…ん。」
「和にも…
抱きしめてもらってる。」
ぎゅう…
抱きついてきた雅紀を俺の腕で包み込むとなんともいえない気持ちになった。
心のすべてが満たされていく気がした。
「どうしたの?」
「俺、ダメだね。ダメだったね。」
「和?もう!どうした?
だって俺が最初に溺れたんだからしょうがないよ。
和が悪いとか…ない。」
「…雅紀…。」
優しく撫でる手はそのまま。
「俺…今、こうして和に抱きついてるよ?
信じられない。
…すごく幸せ。」
そう言うと雅紀はまた俺の首に腕を絡ませるとすりすりとする頬ずり。
少し気持ちが落ち着いた俺は雅紀の目を覗いた。
その黒目の大きい瞳には俺が映ってる。
雅紀は、?ん?、って、俺を不思議そうに見つめて柔らかい微笑みを浮かべる。
そしてキスをくれた。
俺がしたみたいに触れるだけのキス。
「和?俺ね、好きになったらダメって思ってた。
好きになるから自分から抱きつくのもダメって、自分で決めて。」
「…うん。」
「それが、今、和が“好き”って言ってくれて…
俺も“好き”って言えて…。」
「…うん。」
「こうして抱きついてる。」
「…ん。」
「和にも…
抱きしめてもらってる。」
ぎゅう…
抱きついてきた雅紀を俺の腕で包み込むとなんともいえない気持ちになった。
心のすべてが満たされていく気がした。