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LIFE

第6章 まだ恋は始まらない〜常套句〜

a side

しあわせ…

和の腕の中でまどろみから抜け出す。

和は起きてたの?

なに……その顔。

心配してます、って顔。

「どうしたの?」

「いや…帰るって言われたらどうしようって思って。」

すっごい真顔で言われた。


……


ごめん。


和の胸に頬を擦りつける。

「ごめんね。
今までホントごめん。

帰らないよ。

ホントは帰りたくなかったんだもん。

一度だって。」


嘘みたいに一瞬でデレた顔になって和がキスをしてくれた。

「よかったーー。」

ちゅーーっ

って。

もお。

甘い…甘過ぎる…

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