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LIFE

第6章 まだ恋は始まらない〜常套句〜

ふたりの呼吸とか吐息とかで。

部屋の中は二酸化炭素がいっぱい。

ゆっくりと抽送すると雅紀の長い足が俺の腰を挟んでロックして動かすたびに、もっともっと、って、くっついてきて。

雅紀の背中に手をまわして抱き起すと回した足はそのままに向かい合う。

俺に跨らせての対面座位…

三たび恥ずかしいと俺の肩口に顔を埋めた。

可愛い。

可愛過ぎて困る。

その頬にキスをしまくる。

唇を食むと雅紀の可愛い舌が出てきて俺の舌を絡みとる。

俺だって離さないとばかりに愛おしくてたまらない舌を捉え溺れそうなキスに夢中になって。

クイクイと腰を動かす。

「ん!っんー!」

「あぁっ…」

過ぎる快楽に、いやいやと首を振っているけど少し離れただけで、すぐに俺の唇を求めて顔を寄せるから後頭部を押さえてするキスの嵐。

もう…

やばい…

「まさき…」

「あん…ぁ…ん……

ぁ…かず…

もう…イく……」

「はっ……は…ぁ…

…イこう……」

奥の奥へ打ちつけると雅紀が俺に抱きついて背中をきつく掴んでブルッと身体を震わせた。

俺も同じように震わせた身体をピタリとくっつけたまま雅紀を胸に抱きとめてベッドへ倒れ込んだ。

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