LIFE
第7章 I miss you
翔ちゃんちで持ち込んだ物を飲んだり食べたりしながらゲームをやったり喋ったり。
一息ついたところで翔ちゃんが楽しみにしていたらしいスイーツに手を伸ばす。
「うまっ。」
「うん。うまい。」
普段と何一つ変わらない時間を過ごして、そろそろ帰ろっかな、って腰を上げる。
今までだったら、もっとダラダラいたけど、この人、受験生だから。
俺の2コ上の翔ちゃんは割と近所の幼馴染み。
俺は女の子と付き合ったこともあるし、特に男の人が好きって訳じゃないと自分では思ってる。
でも翔ちゃんのことが好きかも?
って、なんとなく意識してからというもの、自分でもよくわからない感情を持て余してる。
「メシ食ってけば、って言いたいところだけど、
今日、母ちゃん俺の分だけ作って置いてったからな。
俺がラーメンでもいいけど…
又今度な。」
「うん。
俺もなんも言ってないから、お母さん用意してるかも。」
じゃあまたね
って俺は翔ちゃんちを後にした。