LIFE
第7章 I miss you
「ね!今日、バッティングセンター…あ、ボーリングもいいなぁ。
行こうよ?」
「…」
俺がすぐに返事をしないと、二宮くんは気づいたらしく謝る。
「ごめーん。
今日は優香と帰る日か。」
「…ごめん。」
「なんで謝るの!
じゃあまた今度ね!」
「…うん。」
なんだろ。
モヤモヤする。
雨もやんだし教室に戻ろうか。
そう言おうとしたら二宮くんが同じことを言ってその場を離れる。
「そう。例の海。
優香ちゃんが夏休みに入る前でもいいよね?って
二宮くんも行くよね?」
「あー。うーん。」
相変わらず嫌そうだ。
「行こうよ。」
「…うん。」
「言ったからね?絶対だよ。」
俺は笑ってるけど二宮くんはため息をついてる。
「そうだ。松潤も行くし、櫻井さんと大野さんも誘ってみようよ。
受験生が…ダメかな?」
「うー。どうだろ。
1日くらい息抜き、って乗ってきそうな気もする。聞いてみる。」
「俺からもメールしとくよ。」
優香ちゃんがいるのに二宮くんにも行こうとか…
自分がどうしたいのか、もはやわからない。
でも二宮くんと海、行きたいよ。
だから単純に二宮くんの参加を喜んで、海を楽しもうと思った。