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LIFE

第1章 サヨナラのあとで

ずっと黙ってそばにいた。

相葉ちゃんが身動きしたから、そっと頭をポンポンして立ち上がるのを待つ。

にのに腹が立ってた。
こんな泣かせて。
バカが。

でも…うらやましいって思った。
こんなに想われてるよ?
にの、お前わかってんの?

そんなことを頭の中で考えてたら相葉ちゃんが立ち上がり服で涙を拭きながら歩き出したから俺も背中を摩ってとなりを歩いた。

「リーダー?」

「はい。」

「ありがとう。」

「ぜんぜん。」

ふたりしてダラダラと楽屋へと戻る道を歩く。

「ねー。リーダー。」

「うん?」

「にのの顔…見た?」

「うん。
あれはやばいな。」

「……うん。

ずるいよ…。」

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