LIFE
第10章 I miss you *別れの時*
寒い寒いと縮こまってた休み時間。
潤くんといつも通りたあいもない話をしてた時。
聞き間違いかと思った。
「相葉先輩がここ離れると、ニノも寂しいね。」
…?
「へ?」
「あれ?あ…なんか…
なんでもないや、ごめん。」
ジロリと睨むと潤くんが白々しくよそを向く。
「教えて。」
「なにが?」
「相葉さんがなんて?」
「…ニノ…?聞いてないの?」
「…。」
「先輩、遠くの大学でしょ。」
「……。」
「…ニノ?」
「知らなかった…。
ハハッ。教えてくれてもいいのに…。」
休み時間が終わり授業が始まった。
かろうじて、その授業は受けたけど、その次の授業はムリで。
具合が悪いと言って保健室へ向かった。
本当に顔色が悪かったのか、ベッドへ横になるように言われて。
カーテンを閉めてくれたから俺は声を殺して泣いた。