LIFE
第10章 I miss you *別れの時*
side a
松潤からメールを貰った。
『先輩。ごめん。
先輩の大学のことニノに話したら、あいつ泣きそうになってた。
ニノに言ってなかったの?』
…
『うん。ずっとタイミングを見計らってたら言えないままで。
わかった。ちゃんと話す。
松潤は気にすんなよ!』
『うん。ニノさっき保健室行った。授業キツそうだったから。』
……
嘘…。
俺が言えなかったばっかりに二宮くんを傷つけたの?
授業が終わってダッシュで保健室に向かったけど、そこに二宮くんはもういなくて。
裏庭に行ってもいなくて。
メール送っても返信はない。
もう来るかも…って、ずっと裏庭にいたけど来ない。
あ、旧校舎…。
ギリギリまで裏庭にいたけど急いで旧校舎の方へ走った。
でも…いない。
予鈴が鳴ったから慌てて教室へ戻る。
俺の心臓がキリキリと痛んだ。