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LIFE

第10章 I miss you *別れの時*



放課後、体育館の端っこでストレッチをしてると松潤がまた謝ってくるから、全然気にしないで、って肩を叩いて。

「昼休み、二宮くんに逃げられちゃって。」

頼りなく笑う俺に松潤が逆に肩を掴んでギュッってしてくれる。

「二宮くん、午後の授業は?」

「出てた。」

「そっか。よかった。」

「でも…。」

「なに?」

「部活休んでる。たぶん…帰ったと思う。」

……

マジか。

帰り、捕まえて話そうと思ってたのに。

「ニノとちゃんと話してね?」

松潤も心配していつもより元気がない。

「うん。」

それしか言えなかった。

帰り道、電話したけど出なくて。

メールもないまま。

会いたい。

会って、謝ってからちゃんと話したい。

聞いてくれるかな。

それより…会ってくれるかな。

会いたいよ。

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