LIFE
第10章 I miss you *別れの時*
「俺は…
平気じゃない。」
照れ屋な二宮くんがそこまで言ってくれて。
そんなことを言われて嬉しいって…
飛び上がるくらい嬉しいって思う。
ずっと顔を上げることなく話してるから。
「二宮くん。
…俺も平気じゃないよ。」
素直に言葉にした。
恐る恐るという感じで顔を上げた二宮くんを見て泣きそうになったけどグッと堪える。
シャツの袖で涙を拭いたら、
「…痛い…。」
って上目遣いで睨まれた。
「…ごめん。」
「ふふふ。」
この状況で、もう笑うしかなくなったのか、やっと笑ってくれた。
向き合って目を見て話した。
「遠くの学校に行くけど。
休みの度に帰って来るし。
二宮くんさえよかったら…
会って…ね?」
「…うん…。」
「メールとかも。」
「うん。
なんかさ。
相葉さんが卒業する…学校からいなくなる…ってのも受け入れられないくらいでさ。」
「うん。」
「でも…会おうと思えば会えるんだ、って思おうとしてたんだよ。
そしたら…この街からいなくなるって。
もうキャパオーバーだよね。」
そうだね。
置いていかれる方は堪んないね。
「ごめんね…。」
二宮くんの手を取ってぎゅっとした。