LIFE
第10章 I miss you *別れの時*
side n
あれから本当にウソみたいに一緒にいて。
ウソみたいな早さで時は流れて。
相葉さんは無事合格した。
3年生は自由登校になって…
もうすぐ相葉さんは卒業する。
そんな中、ふらっと翔ちゃんちに遊びに。
「和がウチに来るの久しぶりじゃね?」
「んー。そだねー。」
「なんだお前。元気ないなぁ。」
翔ちゃんが淹れてくれたコーヒーをズズッと啜った。
「ねー、翔ちゃん。
俺ね…たぶん失恋した。」
「え?」
「翔ちゃん、失恋したことある?
失恋ってツライね。」
「何回もあるよ。お前もそんなかぁ。
大人になったなぁ。恋をしたんだ…。」
「てか俺、少し前翔ちゃんのこと、好きだった。」
「…はぁ?」
「好きだった。」
「うそー!」
「でさ。今の好きな人も男なんだ。
俺、ホモなのかなぁ。」
「…そう…なの?」
「わかんない。」
「でもお前、女の子を好きだったこともあったじゃん。」
「そーだよね。」
「じゃあ…たまたま?じゃね?」
「そっかな。」
「たぶん。」
「ね、引いてる?」
「まあ、それなりにびっくりはしてる。
でも…お前の好きな人、わかった。」
「!ウソっ!」
「ホント!」
ニヤニヤした翔ちゃん。
翔ちゃんにしてはするどいな。