LIFE
第12章 見つめていたい〜瞳の中へ〜
「おー、おつかれー。」
翔ちゃんは生徒会の引き継ぎだなんだで忙しそう。
大ちゃんは相変わらずマイペースに絵ばっか描いてる。
翔ちゃんと幼馴染みの俺は、翔ちゃんと仲良い大ちゃんとすぐに親しくなった。
1個年上のこの人たちはなにかと目立つ存在で。
まあ…モテる。
よく一緒にいる俺は、ひとくくりにされてモテる人として間違った認識をされてしまった。
翔ちゃんを紹介してだの、大ちゃんの連絡先を教えてだの、クラスメイトや部活の連中によく捕まってたのは最初のうちで。
そのうちに俺でもいい?そんな感じのミーハーな女子に告られて、最初はラッキー!とおバカな俺は軽く付き合ってみたりした。
でもそんなんすぐ終わる。
今でも時々、俺がフリーだと軽々しく彼女に立候補してくる女子はいるけど俺がシャットアウト。
俺はちゃんと恋をする!
すげー好きな子と付き合う!
俺のことをすっごく好きな子を見つける!
恋愛ごっこはもうしない。