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LIFE

第1章 サヨナラのあとで

「そうだね。
やっぱりもう終わりにするしかないのか。」

そう言うと、相葉くんは嘘みたいにビクッと体を震わせた。

目をまん丸くして俺の方を見る。

きっと自分でぐるぐる考えてても、
辛い別れをにのに言えても、
どこか実感してなかったのか…

俺が言った言葉が客観的に耳に入ってきて実感したんだろう。

そしたら涙が溢れて。

次々にその瞳から作り出されて落ちる。

俺の前にあったオシボリで涙を拭い肩に手を置いた。

なんて声をかけたらいいのかもわからなくて。

こぼれ落ちる涙をオシボリで受け止めた。

「ね、相葉くん?

ほんとに終わりになんてできる?」

相葉くんはテーブルに突っ伏して、声を上げて泣き出した。

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