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LIFE

第13章 見つめていたい〜みにくい?アヒルの子〜



こんなに目一杯走ったのはいつぶりだろう。

グラウンドを走るのと違って、廊下を曲がったり階段を降りたり。

危ないから全力疾走といかないし。

それでも一生懸命走った。

上履きのまま、外に出て、あの階段のところへ。

相葉さんはぐったりと体を横に倒してたから驚いてしまった。

「あ、相葉さん?」

体を触って揺するけど返事はない。

潤くんのところへ行こう。

でももし部室にいなかったら?

大声を出して人を呼ぶ?

相葉さんの頭を僕の方へ凭れさせて、楽な体勢をとる。

そうだ、携帯!

ポケットから取り出すと潤くんにコールした。

すぐ出てくれて、

『今から教室に、』

『潤くん!
校庭に来て!
相葉さんが!』

『わかった!」

僕の悲痛な声から察してくれた潤くんは速攻で来て、友達を呼ぶと相葉さんを保健室まで運んだ。

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