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LIFE

第13章 見つめていたい〜みにくい?アヒルの子〜



相葉さんが僕を見て、

「あ、松潤の友達だよね?
ごめんね、なんか迷惑かけちゃったね。」

申し訳なさそうに言う。

さっきより顔色が良くなっててホッとした。

「いいえ。
よかったです。
すごく…」

「ん?」

「すごく心配しました。」

泣きそうになって下を向いた。

「あ、ごめん。
心配かけてごめんね?」

あぁ、本当によかった。

「喉乾いてないですか?
なにか買ってきましょうか?」

「ううん、大丈夫。
ここに…いて?」

そうだよね。

僕まで出て行ったら寂しいよね。

「あ、ごめんなさい。
ひとりにさせちゃダメですね。」

「くふふ。
うん、ひとりにしないで?」

あ。

あの笑い方だ。

近くで…僕に向かって笑う相葉さんに僕もぎこちなく笑顔を向けた。

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