LIFE
第13章 見つめていたい〜みにくい?アヒルの子〜
潤くんが櫻井さんがまだ残ってるかも、って3年の教室に行こうとしたら相葉さんの担任の先生が校内放送をしてみるよ、って職員室に向かった。
潤くんも先生について行った。
しばらくすると相葉さんは目を開けてキョロキョロと辺りを見渡してから起き上がる動作をしたのを保健の先生がやんわりと制止する。
「相葉くん、気分はどう?」
「あ、はい。大丈夫です。」
「そう、よかった。
貧血で倒れたのよ。
もう少し横になっててね。」
他の先生に伝えてくるから付いててあげて、と保健の先生が僕たちに告げ出て行った。
僕から少し離れていた陸上部の人が相葉さんに話しかける。
「先輩ー。超びっくりしましたー。」
「ごめん、ごめん。」
「俺、相葉さんの荷物持ってきますね。」
「悪りー。頼む。」
その人が僕に、ちょっと行ってくる、よろしく、と保健室から出て行った。