LIFE
第15章 見つめていたい〜秘密の場所〜
「ごめん…
あっ、ごめんって言うのは変だな。
あの…二宮くん。」
慌てて話してる相葉さんの顔は見れない。
「にの…くん。」
あ、にのくん、だって。
にの、でいいのに。
でも相葉さんに二宮くんって呼ばれるの好きなんだよ。
「放課後…待ってて?」
?
「あー、松潤に先に帰ってて、って言える?
言えないか。
俺が言っとく。」
「え?」
ひとりで解決して教室を出て行く後ろ姿を見送った。
それって…
ふたりで帰るってこと?
今、起こったことも、これからのことも、いろんなことがまとまらないまま、ただ相葉さんを想う。
さっきまで相葉さんの胸にあててた頬をさすさす。
相葉さんが僕のことを、
髪の毛を、ほっぺを、
触ってた。
大きな手でぐりぐりにされて気持ちよかったな。