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LIFE

第2章 サヨナラのあとで 〜瞳〜

a side

にの…

会いたい…



……朝。

毎朝そういう思いを抱いて目を開ける。

目を覚ますと無意識にとなりに手を動かして泣きそうになる。

となりにいるはずのぬくもりがないことに泣きたくなる。

手放したのは俺なのに。

離れていったのは俺でしょ。

にのなのかなぁ。

にのが俺から離れていったの?

枕に顔を埋める。

シーツにも。

まだにのの匂いがするような気がして。


一緒にはいられないもう…


そう思って別れを告げたのに。

好きになるのに理由なんてなかった。

ただ好きだった。

嫌いになる理由はあるのかな?



嫌いになんて…



なってない。

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