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LIFE

第2章 サヨナラのあとで 〜瞳〜

「…にの?」

「うん?」

「ちゃんと食べてる?」

「…うん。」

少し視線を合わせたけどすぐに、
にのは俯いてしまった。


*****


後日。

5人での仕事の時に松潤が衣装を脱ごうとしたにののパンツの腰まわりを触った。

「お前…食ってる?」

「うん。」

「嘘だ。
こないだコレ着た時はキツいって…痩せなきゃ…って言ってたじゃん。」

「あーそうそう。
少し痩せなきゃな、って思ってたしね。」

松潤は腰に手を入れた。

「指どころか…手が入るけど?」

にのは作り笑いを浮かべて、のらりくらりとかわした。

「ちゃんと食え。」

「痩せるなら健康的に。」

リーダーや翔ちゃんに苦言を呈されて、
はい、はい、と返事をした。

松潤にこないだの撮影の時の話をした。
俺もびっくりするくらい痩せてたって。

松潤は困った顔をしてもう一度にのに、ちゃんと食事を摂るようにと言った。

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