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LIFE

第18章 つかまえたい!



腕まくりをしてくしゃっとなった袖からのぞく華奢な腕。



細っ。


白っ。



心の中でつぶやく。


男なんだけど毛なんかない綺麗なその肌はすべすべ。


この人の彼女は嫌だろうな。


彼氏がこんな綺麗な肌の持ち主で。

コンプレックスで押しつぶされそう。


そんなことを思いながら眺めてると、



「お前は聞いてんの?」



ハッとして顔を向けると冷めた目で俺を睨みつけてる二宮さん。

ううん、呆れた目みたい、かな。

怖い。

でも似合わないね。


「はい!いや…すみません!」


「まったく。
ま、お前もちゃんとフォローしてやれ。

後、村上。今度から気をつけろよ?」


俺の足元に目線を落としてそう言った後、続けて隣りの同僚にも最後に注意して、二宮さんがその場を離れる。

「すみませんでした!」

立ち去る二宮さんに頭を下げた同期の村上に合わせて俺も頭を下げる。



「悪かったな、お前は関係ないのに一緒に説教されて。」

申し訳なさそうに俺に謝る村上。

「あー、うん、全然。
早く続きやろう。」

自分たちのデスクではスペースが足りなくて会議室でやってたDM作り。

最初からやり直しになって。

入れ替えるために新しい内容のものに手を伸ばした。

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