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LIFE

第1章 サヨナラのあとで

バタンと閉まった扉を呆然と見つめる。

大好きだった後ろ姿が扉の向こう側へと消えた。


うそ…


追いかけたいのに足が動かない。

声も出ない。

相葉くんは怒ってたのか、泣いてたのか…

わからない。

もうなんにもわからないし考えられない。

悲しいのか辛いのかもわからない。

でも不思議なことに涙は溢れてきた。

次から次に。

それはきっと…

傷つけてしまったことだけはわかってるから。

それも深く。

いちばん大切な人を。

自分のしてしまったことに嫌気がさしてくる。

取り返しのつかないことに。

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