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LIFE

第1章 サヨナラのあとで

気持ち悪い。

トイレへ駆け込んで腹の中のものを吐き出した。

それでも吐き気はおさまらない。

吐いても吐いても気持ち悪くて便器を抱え込んだ。

しばらくそうしていたらやっと落ち着いてきてトイレから出て廊下に座り込む。

吐き気はおさまったけど、体が痛い。

心臓は針で刺されたように痛いし、体がバラバラになりそうな感覚が襲う。

重い体を引きずるようにして寝室へ向かいベッドへ倒れ込んだ。

もうなにも考えないように眠りに逃げた。

目を閉じても、とめどなく溢れる涙はシーツへ染みを作った。

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