LIFE
第19章 つかまえたい!〜scene2〜
「ネコ。」
「え?」
「ネコっていうのでいいんですよね?二宮さんが。そんで俺がタチ。」
なんなんだ、こいつ。
覚えたての言葉を使いたかったのかキスを落としながらつらつらと放つ専門用語?に笑ってしまいそう。
「どこで覚えてきた?」
「ネットの世界に溢れてました。もう色々知ってます。」
「…まあ、そうだよな。」
「俺が…ヤっちゃっていいんですよ…ね?」
こないだからそうなってんじゃん。
なにを今更。
「相葉くん…できんの?」
「できます。」
「でもさ、こないだは…」
「最初っからいきなりってのにちょっと…俺、段階踏みたいタイプだから。」
「あ、そうなの?」
「ちゃんと好きって言いたかったし。でも…」
そこでなにやら寂しそうに目をそらして何度目かの頬ずりをされてると耳元でつぶやく。
「きっと俺、二宮さんをもっとずっと好きになる。
でも二宮さんは違う…ってわかるから。」
なるほどね。
色々考えて、しかも色々察しちゃって。
「やめとく?
まだ引き返せるよ?」
俺の言葉に耳元、頬のあたりでうずくまってた相葉くんはガバッと身を起こしてブンブンと首を振って、嫌だ、違うと意思表示。
「やめれません。
好きなのも…二宮さんと、ヤ…」
そこまで言って俺にキスをした。