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LIFE

第20章 つかまえたい!〜scene3〜



「俺のこと待ってくれてたんですか?」

「そうだよ?
相葉くんもでしょ?
俺の出張の時。寂しい、ってメールくれたじゃん。」

「はい。
会社で会えないのがあんなにツラいとか思ってもみませんでした。」

「ふふふ。」

まだ濡れてる俺の髪の毛にそっと触れる。

されるがままで瞬きするのも惜しくて二宮さんの顔を見つめる。


この人、俺のものになってくんないかな。


心の底からそう思う。

「なんで泣きそうな顔する?」

「え…」

俺、泣きそうなの?

「二宮さんが好き、って顔です。」

「あは。そうなんだ。」

髪の毛を触ってた手は頬に移り優しく撫でてたのに、むにむにと摘まれる。

「二宮さん、俺、がんばってるの知ってますか?」

「…」

「二宮さんをつかまえたくて、どこにも行ってほしくなくて。」

「ふふ、うん。」

「だから…出張で離れるの不安もあって。でもそういうこと言うと束縛になっちゃうし。

…俺は二宮さんの恋人じゃないんだし…」

「うん。」

「でも言いたかったんです、ホントは。
俺がいない間、フラフラすんな、って。浮気すんなよ!、って。」

「うん。」

今度こそ本当に泣きそうな顔になってるのかな。

つられたみたいに俺を見てる二宮さんが泣きそうになっていった。

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