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LIFE

第2章 サヨナラのあとで 〜瞳〜

こないだのふたりでの撮影。

つらい。
ふたりでの仕事もだけど、撮影で仲良しポーズなんて。

こんなの拷問かよ。

心で嘆いたところでなにも変わらない。

ぎごちなく触れる体と流れる空気。

カメラマンの指示とはいえどんどん距離が縮められて…
近づき過ぎて苦しいほど胸が詰まる。

俺の体が痩せてたのか?

ちゃんと食べてるかって、
相葉くんが俺を心配してくれて情けないけどすごくうれしかった。

お前こそ、自分の心配しろよな…

なんて思って。

俺は自分が悪いから仕方ないんだよ?

お前はなんにも悪くないのに…
そう思ったら本当に申し訳なくて。

でも…

うれしかった。



“にの”

って呼んでくれた。

俺のことを呼んでくれた。

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