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LIFE

第21章 つかまえたい!〜scene4〜



相葉くんはバスタオルを巻きつけただけだから適当に掴んだらスルッとはだけて。

あ。

かわいい相葉くんのが見えた。

なんでかとっさに膝を合わせてそれを隠したけど。

なんで、なんで、

見せてよ。

真っ正面から、えいっとそこに手を伸ばして捕まえたそれは、さっきのキスでもう芯を持っていたから何回かギュッギュッとしたらみるみるうちに大きくなった。

顔を近づけたら後退り、グイとおでこを押された俺はびっくりして見上げたそこには情けない顔。

「や…だ…。」

「なにが…」

なんとなく言わんとすることはわかった。

「他の人とも…って思ってしまいます。
考えても仕方ないのに。考えない方がいいのに、」

見当はついてたけどこうして言葉にされると結構ツラいや。

身から出た錆。

遊んできたツケ。

ぼぉっと考えにふけると相葉くんはいつもだと慌てて機嫌をうかがってきそうなところなのに落ち着いていて。

俺を抱き寄せた。

「ごめんなさい。
嫌なこと言いました。」

「…おかけで泣きそうだよ。」

嫌味を言ってやったら少しはスッキリするのかなぁ。

意地悪な言葉をまた放つ。

言ってしまってから相葉くんが離れていったらどうしようとも思ったけれど、しこりを残さないためにも勇気が必要だと思うから。

「男同志だから?」

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