LIFE
第24章 make a mistake
今日は風もなく割と暖かい。
足音がする度に視線を向けること3回目。
やっと現れた待ち人。
「…」
無表情な中に少しばかり浮かぶ怪訝な色。
だけどそんなの気にしない。
「…来ちゃった…」
二宮くんちの部屋の前。
よっ、と立ち上がって鍵を開けてくれるのを待つ。
「女子か。」
言われてそれに乗っかった。
「もー、遅いー。」
可愛子ぶりっ子して擦り寄った。
「彼氏を待ってた女の子みたい?」
「…来ちゃった、ってのがそうだよ。」
腕を組んでも振りほどかれなくて、ブツブツ言って鍵を回してドアを開ける。
あれから1週間もあけずにここへ来た。
二宮くんちは居心地がいい。
「食べてきた?」
「ううん。でもこれ。一緒に食べよう。」
こたつのテーブルに置いたビニール袋。