LIFE
第24章 make a mistake
二宮くんはリュックを置いて上着を掛けると、床に無造作に折ってあった俺のコートも手に取ると掛けてくれた。
「ありがとー。」
「うん。」
袋の中からコンビニおでんを取り出すと、二宮くんが立ち上がろうとしたのを引き止めた。
「お茶、俺がする。」
「あ、ありがと。」
ヤカンを火にかけて、二宮くんが買ってきたっていう弁当をレンジでチン。
おでんも弁当も分け合って食べた。
「おやすみ。」
「おやすみ。」
電気を消すと二人で布団にくるまった。
当たり前のように二宮くんは端の方に詰めて、当たり前のように俺はとなりに転がった。
向かい合った状態で手を伸ばすと鏡の中の自分かと錯覚するかのように二宮くんも手を伸ばす。
俺が二宮くんの下着に手を掛けると二宮くんも俺の下着をずり下げる。
こんなのまだ2回目だっていうのに躊躇ないのはどういうことなんだ。
自分のことは棚に上げて手にしたそれを包み込んだ。