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え…



固まって動けずにいた俺に二宮くんがふわと抱きついてきたかと思うとほんの一瞬。

触れただけのキスに胸が鳴った。



どきん



ちょっと待って。

わからない。

二宮くんの言葉も行動も。

全然、頭が回らない。

そのくせ胸だけはいろんな痛みを生み出す。


ちく


とくん


ちょ、ちょっと待って。

なんなの、これ。

落ち着け。

落ち着け、俺。

中途半端に乗り上げた二宮くんの腰のあたり。

そこが動いたから再び止まっていたと思う目線を下に向ける。

戸惑いの色を浮かべる瞳はすぐにそらされて俺の下から這い出そうとする体。

慌てて押さえつけて動きを封じたらさっき使ってたローションを掴み取る。