LIFE
第25章 make a mistake〜リベンジ〜
彼女の友達は俺と一緒にそのお店から出て、
「ごめんね。知らなくていいってこともあるよね。」
と申し訳なさそうに俯く。
俺は「謝らないで」と、その子の肩を軽く叩いて少し笑顔を作って見せて。
腹が立ったけど知ってよかった。
バカみたい、俺。
「注意しても直らないから。私もそろそろ距離置こうかな、って。」
もう合流するのやめた、と言うその子とその場を離れ駅前で別れた。
ありがとう、とお礼を言って。
「二人のことだから私が言っちゃいけないかもしれない。でも早くケリつけるのも…ね。」
小さい子に言い聞かせるお姉さんみたいに優しく微笑んで改札の中へと消えた。
数日後。
俺は彼女と別れた。