LIFE
第25章 make a mistake〜リベンジ〜
ある日、友達から合コンでも行くかと声が掛かった。
俺がフリーになったから。
そんな気分でもないし。
断りを入れると「また今度な」と強引に誘うことはなく。
でも新しい出会いが必要とか、早く吹っ切れとか言ってる途中、
「あ、」
と近くにいた人に目をとめた。
そちらを見ると二宮くんが友達と喋る姿。
「お前…もう彼女のこと、なんとも思ってない?」
「あー、まーね。」
「あの子さ、前に二宮とホテルに入って行ったぞ。」
「マジ?」
「教えるべきかと悩んでたら別れたからさ。よかったんだよ、お前別れて。」
「…そうだね。」
「二宮もあんな大人しそうな顔してやるな。でもお前の彼女って知らなかったのかな?」
「ふーん、そうかもねー。」
気のない返事をしながら視線は二宮くんから外さない。