LIFE
第26章 make a mistake〜誤算〜
されるがままの俺。
フワッと鼻を掠めるシャンプーだかボディソープの香り。
二宮くんの可愛い手。
本当は今すぐにでも。
手を取りたいのに。
部屋に入れてくてたことに安心して。
雨に濡れた顔を拭いてくれることが嬉しくて。
怖くないの?
嫌じゃないの?
「ごめんね。突然。」
そんな言葉しか出ない。
「…ううん。」
それから訪れた長い沈黙に、どうしていいかわからないでいたら、光の後にドカンという音。
ビクってなった二宮くんに言った。
「寝てたんだよね。起こしてごめん。すんごい迷惑だと思うけど泊めて。」
スラスラと言って自分勝手なお願いをして無理矢理、二宮くんをベッドに寝かせた。