LIFE
第26章 make a mistake〜誤算〜
突然やってきて寝れる訳ない。
俺もだけど二宮くんは尚更。
しかも離れればいいものをベッドの脇に座ってしまう俺は二宮くんからしたらいい迷惑。
言葉にすればいいんだろう。
でもなかなか言うことができずに。
雷が何回も大きな音を立てる。
また耳を押さえてるかな…
二宮くんの様子を伺うと耳を押さえたり、体を丸めたりしてて。
片方の手を握ったらピタと動きが止まった。
ほどかずにそのままにしてくれた。
ゴロゴロと鳴り続ける雷の音に、大丈夫だよ、って意味で手をキュッとしたら。
二宮くんは握り返してくれたんだ。
ドキドキするよりもあたたかくなる胸の中。
少しすると二宮くんから寝息が聞こえて、それを聞いて安心して俺も目を閉じた。