LIFE
第27章 make a mistake〜リセット〜
今まで二宮くんにしてきた酷いこと全部。
なくせたら。
そんな都合のいいこと考えて自分勝手にもほどがある。
時間をかけて。
少しずつでも。
薄まって。
そう願いを込めて身体に触れた。
全部脱がせ、覆いかぶさると俺にも脱いで欲しかったらしく、ごそごそと動く手。
裸になったらなったで目のやり場に困ったのか抱きついてきた。
俺の心臓もたないよ。
初めてだ。
こんな全部脱ぎ捨てて抱き合うの。
それがこんなにも気持ちいいなんて。
二宮くんの首の後ろを手で撫でながら耳元で囁く。
「好きだよ。」
キスをすると恥ずかしそうに目を伏せる。
その目元にも唇を付けて頬を撫でた。