LIFE
第30章 ぼくのたからもの〜小さな部屋〜
~小さな部屋~
n
時々会おうね
そう言ったのは俺。
…
《今日なにしてる?泊まっていい?》
まーくんからのノーテンキなメールに頭をかきかき携帯を眺める。
翔ちゃんがグラス片手に俺の携帯を覗いてる。
翔「まーくん?」
和「ちょっと!」
翔「照れんなって。今更、隠しても。どうせいつものだろ。」
いつもの…
そう、いつもの週末お泊り。
智「どうせ、いいよ、って言うんでしょ。早く返事してあげな。」
寂しがりやな俺は大野くんにひっついて東京へ出てきた。
大野くんが決めたアパートにまだ空きがあると言うから俺もそこに決めた。
この春から調理の専門学校に通ってる。
まーくんも専門学校に入学。
トリマーになりたいと言ってる。
まーくんは俺以上の寂しがりやだった。