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LIFE

第2章 サヨナラのあとで 〜瞳〜

もう一度キスしたら、しょっぱい味がした。

ごめん…

角度を変えて唇を何度も重ねる。

懐かしい相葉くんの唇。

抱きしめた感触に俺も涙が込み上がる。

「ごめんね、泣かないで…?

まさき…

…好きだよ…。

お願いだから…

もう俺のとこ帰ってきて。」

心の底から願う。

今はそれが1番の、

俺の…願い。

祈るような気持ちで相葉くんの言葉を待った。



「…うん。

帰りたい。」



力が抜けて…

ヘタリと床に座り込んだ。

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