LIFE
第2章 サヨナラのあとで 〜瞳〜
すごく。
すっごく普通に。
相葉くんの手を取って楽屋を出た。
「あ。ちょっと…飲み物…」
って、中途半端な言葉をみんなに残して。
ぐんぐん歩いて少し先の非常階段を目指す。
そこは滅多に人は使わないから。
前も来たことあったっけ。
この人と。
相葉くんは1度だけ、
「にの?」
って声を発しただけで俺に手を引っ張られながらついてきてくれる。
非常階段の扉を開けて入ると相葉くんを抱き寄せた。
バタンと音を立てて閉まる扉。
“ごめん”
って言ったのと唇を押しつけたのと、どっちが先だったか…
唇を離したら相葉くんの目から溢れる涙に驚いて、慌てて指で拭うと相葉くんは頭を胸に押しつけてきた。
「にの…にの…」
ためらいがちの腕が俺の背中に廻されてドクンと胸が鳴った。
俺もためらいながら相葉くんの髪の毛を撫でてから細くなった体に腕を巻きつける。
「ごめん…
ずっとこうしたかった。」
すっごく普通に。
相葉くんの手を取って楽屋を出た。
「あ。ちょっと…飲み物…」
って、中途半端な言葉をみんなに残して。
ぐんぐん歩いて少し先の非常階段を目指す。
そこは滅多に人は使わないから。
前も来たことあったっけ。
この人と。
相葉くんは1度だけ、
「にの?」
って声を発しただけで俺に手を引っ張られながらついてきてくれる。
非常階段の扉を開けて入ると相葉くんを抱き寄せた。
バタンと音を立てて閉まる扉。
“ごめん”
って言ったのと唇を押しつけたのと、どっちが先だったか…
唇を離したら相葉くんの目から溢れる涙に驚いて、慌てて指で拭うと相葉くんは頭を胸に押しつけてきた。
「にの…にの…」
ためらいがちの腕が俺の背中に廻されてドクンと胸が鳴った。
俺もためらいながら相葉くんの髪の毛を撫でてから細くなった体に腕を巻きつける。
「ごめん…
ずっとこうしたかった。」