LIFE
第30章 ぼくのたからもの〜小さな部屋〜
次から次へと壊れていった俺の思惑。
まーくんは一人暮らしをした。
家からも通えるよね、って思うのに。
なんで?
まずこれが狂っていった原因。
引っ越しを手伝い合ってる時点でおかしかったけどね。
でもこれが俺たちなんだもん。
インテリアに凝るタイプのまーくん。
自分の城だ!、と真剣に家具の配置を考えてる顔を見て、可愛いなあ、って思い、俺の部屋に小さな観葉植物を持ってきてくれたのは、こういうとこ好きだなあ、って思った。
そう。
一緒にいたら好きだって認識していくだけ。
このままじゃ今までと変わらない。
雅「かずくんも泊まりにきてね!」
明るく言うまーくんに笑顔を浮かべる俺。
笑顔は嘘っぽくなってないか?
たやすく泊まりになんか行かない、って思う俺がいるんだ。