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BOXルーム

第5章 時間を戻してからの、話

 ももっちは『なぜ壁にならなきゃならないんだ?』と、心の中で自問自答をしたと同時に、勝手に部屋を出て徘徊してることに後悔していた。


「でも、これで、自信がついた。壁でも、階段でも、踊り場でも、なんでも演じれる気がする。もし、壁の役で映画に出ることがあれば、間違いなく助演女優賞はいただきよね!!」


 そんなことあるかと、自分で自分に突っ込んで、苦笑いをした。


 やがて、T字路に突き当たる。


「なにここ? どっち行くの?」


 ももっちは右、左、どっちに行けばいいのか迷った。見取り図を見ても訳がわからない。


「そう言えば、さっきの人達はどっから来たの?」


 そう言いながら、とりあえず右に進んでみた。


 しばらく歩くと階段が見えてきた。


「なに……正直ちょっと怖い……」


 壁には「シェルター3」と書かれている。


「ダメダメ……絶対ヤバい……これがゲームだと、ゾンビが襲ってくるシチュエーションだわ」



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