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第6章 執事たち

「ご苦労様したです。よかったら麦酒飲むしますか?」


 ムエちゃんはすすめるがが、男達は断った。


「紹介するします。こちらの皆さん、ここのボディーガードするしてます」


「え!? どっちかと言えば、この方達が執事に見えるんだけど……」


 メガネの男は言った。


「我々は、常日頃から厳しいトレーニングを積み重ねております。あらゆる武道や、格闘技の通信教育を受け、いざという時に迎えられるように心がけております」


「凄いこと言ってるようで、一部オチ入れてるような気がするけど……」


 すると、メガネの男はももっちを示して言った。


「ちなみに、この方は何者ですか? 寝ぼけながら、我々の仲間一人を5秒で沈めて豪快に笑った後に爆睡しました。私達が抑えなかったら……」


「いや……ボディーガード弱っ!! 相手はか弱い女性ですよ」


「急角度な喉輪落としで仲間を意識不明にさせましたから……彼女をぜひ我々の一員として……」


「あの……本人は女優さんなんで……あの、ムエさん、なんか言って下さい」


 真綾がムエちゃんを見ると、すでにべろんべろんに酔いつぶれていた。


「くぅえぶぁ〜………あははは」


 たった、一口の酒で悪酔い出来る男はムエちゃんくらいなもんだろう。


 真綾はハァ〜っとため息を漏らした。



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