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第6章 執事たち

「ダメだ……てか、本当に執事!? この人に任せようとした私に非があるわね。あの、多分、本人が目覚めても断ると思いますし……」と、真綾が言うと、台に俯せているももっちが何かを呟いた。


「ん……お前ら10秒で消してやろうか……」


 ボディーガード達は「失礼します!!」と、撤退した。


 彼らはももっちのどんな姿を見たのだろう。


「ん?」


 真綾はももっちが抱きかかえてるカバンに目をやった。


「それ、ももっちさんのカバン? 取りに行ってたの?」


 真綾は聞くが、ももっちは夢の中。


「んん……ダメよ、どこ触ってんのよ……ダグラス〜」


「なんの夢を見てるのよ……」



『バサッ』



 ももっちのバッグが床にずり落ち、中身が滑る様に飛び出た。


「あ……ももっちさん、落ちたよもう……」


 真綾は急いで拾い上げる。



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