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第6章 執事たち

「あのなぁ、広海がシェルター1にいるんだよ。あいつ……死んでるんだよ」


 松は一番の重大な事を伝える。


「えぇ!! 広海くんが? なんでまた」


 ケンちゃんは驚きはしたが、なんの動揺もしなかった。


「知るかっ!? 壁に赤い染み付いてて、あの部屋に刑事やってるって男がいて、背中に矢のような物で刺されたんじゃないかって話だ。どうすんだよ……モノホンの刑事がいる中でよ……」


 その話を聞いて女性が口を開く。


「ひろみ? あの人、ケンちゃんじゃないんですか?」


「ケンちゃんはこのデブ。ここで料理長してる」


「あの方、私達が気が付いた時は既に死んでたみたいなんです。何かわかりませんか?」


 女性はケンちゃんにそう尋ねた。


 ケンちゃんは、それに対して口を開く。


「あの……あなたをあの部屋に毛布にくるんだ状態で運んだのは、広海くんなんですよ……それ以外は……」



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