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第7章 時間を、また戻してみる

「あ、私はのたまんこと、野玉晶代(のだまあきよ 21歳)です。よろしくホルモン王子さん」と、のたまんは会釈する。


「あ、どうも……野玉さん」


「まった! ホルモン兄ちゃん!!」


 ピイコがSTOPをかけた。


「うちらはエフミユーザーやで。本名やなくて、互いにFネームで呼び合うのが常識やで。私はピイコ、この子はのたまん。あんたはホルモン魔王!! これで呼びあうの。わかった?」


「はい……でも、僕はホルモン王子です」


 ホルモン王子はそう言うと、やりにくそうに背中を丸めた。


 自己紹介も済んだ所で、テーブルを囲み、これからどうするかを話し合う。


「さあ、これからどうしようかねぇ……ホルモン大王、なんか考えある?」と、ピイコが仕切り出す。


「王子です……考えとかより、なぜ僕らはここにいるのか、ですよね」


「最初に私が気が付いて、ピイコさんを起こしたんです。私、たしか駅前にいたはずなんですよ」と、のたまんが話し出す。


「僕は確か……僕も駅前にいた……あっ!!」


 ホルモン王子は何かを思い出したのか、目を丸くして頭を上げた。



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